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メルマガ ほっとひと息 「あと1分」

 桜の季節は外出の機会も増えますね。

 私の子どもたちがエコチルキッズと同じ年頃だった時を思い出します。あちこちへ興味が向く2人を連れての外出にはうんざり、外食なんて夢の世界、徒歩で幼稚園へ送迎するだけで精一杯の毎日でした。

 

 ある日のこと。ぐずった2人をなだめて公園から戻り、家まであと1分という時に電話が鳴りました。「再配達で~す」この時間なら大丈夫、と宅急便の再配達をお願いしたのは私。しかし、あと1つ角を曲がるだけなのに、その時の私には子どもたちの気持ちを整えて家に戻る力が無かったのです。「夜8時以降に、もう一度だけお願いします。」消え入るような声で、そう伝えたことを覚えています。1人なら1分で辿り着く道に、どれだけの時間をみておけば良いのだろう・・・そんな思いでした。

 けれど、子どもたちも少しずつ成長しました。子どもたちなりに、できる事が広がっていく中で、「外食できた日(回転寿司限定!)」ですら嬉しく、記念日のように思い出に残っていることに気づきました。

 

 今後も続いていく家族との暮らしの中で、1人では20分かかる道を、子どもたちが3分で連れて行ってくれる、なんてことにも出会うかもしれません。

 子どもとの外出は、まだまだ気が張るなあ、という方もいらっしゃると思います。一つのきっかけとしても、エコチルの行事に遊びにいらしてくださいね。

(エコチル京都UC/リサーチコーディネーター M・K) 

20160328配信