2022.07.09
いつもとちがう夏
こんにちは
近畿では、いつもの夏よりずっと早く、6月28日ごろに梅雨明けをしたようです。
6月末の照りつける日差しと蒸し暑さ。
いよいよ夏がやってきた!と感じながらも、少しおかしい‥‥?
なんだか、秋の運動会のような雰囲気なのです。
そういえば‥‥。
こんなに暑いのに、セミが鳴いていません。
例年であれば7月の三連休は雨に降られますが、その後は青空が広がり、待ちかまえたようなセミの鳴き声と共に、子どもたちの夏休みが始まっていました。
今年は梅雨明けが早すぎて、セミの羽化は間に合わなかったのでしょうか。
セミの幼虫は羽化のために雨上がりの夕方に地上に出てくることが多いそうです。
このまま日照りが続くと地面も乾いてしまい、幼虫たちは地上に出てこられなくなったりして^_^;(←あくまでイメージです)
もしかして、今年はセミのいない夏??
一生のうちのほとんどを土の中で過ごしてきたセミにとっては、あまりに無念。
そんなふうに思っていると、7月上旬に台風の影響で少し地面がしめり、ほっとしています。
さて、長い時間を地中で暮らすセミの一生は、何とも苦労がたえないようです。
木の幹に産みつけられた卵は1年ほど後に孵化し、幼虫は地中に潜ります。
幼虫たちは木の根っこをチュウチュウ吸って暮らしますが、プリプリに大きくなるまでにモグラやアリなどに襲われたり、カビが生えてしまったり、ニイニイゼミようにセミタケに寄生されてしまう者も‥‥
生き残って、立派に成長したセミの幼虫。
羽化をめざして地面から出る時、実はここが「セミ人生」一番のサバイバル!
地上初心者でノロノロと動きがおそいセミの幼虫を、カマキリや鳥たちが狙います。
羽化中にアリの集団に襲われて、命を落としてしまうセミも。
全く気が抜けませんね。
京都大学の近くで見かけるクマゼミを例にすると、木に産みつけられた200個くらいの卵のうち、成虫になり大空に飛び立つのは、たった3匹ほど。
鳴くのはオスだけなので、あのように立派に鳴けるのは、ほんの1,2匹でしょうか。
そう思うと、いつもはうるさくてたまらないと感じるセミに対して、好きに鳴かせてあげようという気持になります。
さて、今年のセミの大合唱は、いつ始まるのでしょうか。
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<2022年7月9日 リサーチコーディネーターMK>