桜のつぼみもほころび始めた3月23日(土)、知恩院和順会館にて市民公開講座を開催しました。
年度末の忙しい時期であったにもかかわらず、ご夫婦でのご参加を含む60名の方々がご来場くださいました。
第一部では、NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」の代表でもいらっしゃる薗部友良先生に貴重なご講演をいただきました。
VPD(Vaccine Preventable Diseases)とは、「ワクチンで防げる病気」のことです。盛りだくさんの内容をとてもわかりやすく丁寧にご解説くださり、ご参加のみなさまも熱心にメモを取りながら聞き入っておられました。
子どもをVPDから守るためには大腿部への同時接種を含めた良い接種スケジュール作り・生後2か月からのスタートダッシュが大切であるということがとてもよく理解できました。
第二部では、小児科臨床の第一線で活躍される小児科医師が、診療の現場と京都の現状についてディスカッションしました。
「日本でもやっと各種ワクチンの接種が可能になった今、VPDを、特に乳児期に重症化しやすいヒブと肺炎球菌感染症を予防しないのは非常にもったいないことだ」と、京都小児科医会長吉岡博先生も、最後にご強調なさいました。
第一部・第二部ともにフロアからもたくさんのご質問をいただき、みなさんの小児のワクチンへの関心の高さがうかがえました。
VPDや小児のワクチンについて詳しくお知りになりたい方は、 ぜひ 「VPDを知って、子どもを守ろうの会」のホームページをご覧ください! こちらから「おすすめ予防接種スケジュール」のシートもダウンロードできます。
このたび司会をさせていただいた私自身にとっても、非常に良い勉強になりました。
「ワクチンは人類に多大な貢献をしている、人類の英知です」 「ワクチン接種は、自分と他人・集団を守り、VPDの不幸も医療費も減らす、愛の行為です」 ・・・薗部友良先生のこれらのお言葉が、深く心に残りました。
京都ユニットセンターは、地域の子どもたちの健康と子育てを支援する活動やイベントを各種関連団体と協働して今後も行ってまいりたいと考えております。 ご意見やご要望がありましたら、ぜひお聞かせくださいね。(M.E. 20130330)
パネルディスカッションの様子(右写真)