いよいよ春到来ですね!お子様がご入園、ご入学される方もおられるのではないでしょうか。草木も虫や動物たちも、冬の間ウズウズしながら春の訪れを待っていたに違いありません。
鹿児島県の出水(いずみ)というところに、毎年ツルが越冬しにやってきます。田んぼの中に白やグレーのツルがたくさんいる景色は壮大で、ある年の冬、それに興奮したのか当時3歳だった息子がいきなり「ツルさん持って帰る!」と、柵をくぐり始めたのです。「大きくて車に入らないから」と、もっともらしい理由をつける私に、息子は「ポキッと折って持って帰る!」「・・・」折り畳み傘のようにまた戻せると思ったのでしょうか。動物を愛し守る方々がここだけ取って聞こうものなら、完全にレッドカードですね。その時の私は、周りの方に迷惑をかけないようにと、彼の腕を必死につかんでいたのを覚えています。
ある日突然母になり、現れた小さな生き物はなぜか私を一番頼り、わけのわからないまま手さぐりで突っ走って来ました。今だからわかる「そこ笑うとこ~」と、あの頃の私に教えてあげたい。と同時に、怒ってはくじけ、立ち止まっては悩んだ、あの頃の自分をせめてねぎらってあげたいな、と今はそう思います。 あの時の折り鶴息子も、この春から大学生になります。
子育て真っ最中のみなさまに、やわらかな春の陽気がいっぱい降り注ぎますように。
(エコチル京都UC/スタッフ Y・U)
2016年4月4日配信