先日、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの講演を聴く機会がありました。来日のニュースをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
祖国パキスタンに住んでいた子どもの頃、「私にとって一番の楽しみは、学校に行くことだった」と講演の中でマララさんは振り返りました。しかし彼女が9歳になる頃には、女の子だからという理由で武装勢力によって就学を禁じられてしまいます。わずか11歳で、危険を顧みず女子教育の重要性を訴えはじめた彼女は、15歳で武装集団に襲撃されました。
マララさんは講演の中で、現在も世界で1億3000万人もの女の子が教育を受けられずにいる現状を示し、支援を呼びかけました。命を奪われかけても怯むことなく、信念を貫くマララさんの姿にとても感動しました。
エコチルキッズもこの4月から、一番大きな子たちは小学2年生になりました。世界の現状からみれば日本の教育環境は恵まれているとはいえ、子を持つ親としては心配も尽きないことと思います。エコチル調査も幼児期から学童期へ、調査のフェーズが移行しつつあります。少しずつ親の手を離れていく子どもたちが、よりよい環境の中で生きられるよう、調査を通して貢献していきたいです。
(エコチル京都UC・特定助教/平林 今日子)
20190424配信