RSウイルス感染が流行しています。小児科で外来をしていると、例年になく多いと実感します。
症状は鼻水、咳、熱など、風邪のウイルスです。幼児期における再感染での発症はよくみられ、その多くは軽い症状です。ただし、生後半年までの乳児は具合の悪くなることがあります。
ですから、生後数か月の赤ちゃんは感染予防が1番大切です。寒い流行期には、人ごみは避け、他の乳幼児との接触も注意が必要です。早産児や心疾患などの病気をもつ乳児は重症化を防ぐため、予防薬の保険適応が認められています。
幼稚園へ行っているお兄ちゃん、お姉ちゃんが風邪を引いている時には、お部屋を別々にしていただけたらと思います。手洗いによる接触感染予防も重要です。
(エコチル京都UC・学研都市病院小児科医/渡部 基信)
20151207配信