私の二人の娘が小さい頃から遊びの延長で、よく一緒に料理をしたり、お菓子を作ったりしました。フライの衣をつけたり、こねてみたり、盛り付けたり、ケーキやパンを焼いてみたり。
二人が小学生だったころでしょうか。あの日はハンバーグを作ろうとしていたのだったか、二人は玉ねぎを刻むことに挑戦。玉ねぎの皮をむき始めた途端に目はしょぼしょぼ、涙が出てきました。ちょっとまずかったかな、二人でなにやら話し合っているなぁと思っていたら、どこかに行ってしまいました。戻ってきたときに二人が手にしていたのは、当時習っていたスイミングのゴーグル。二人はゴーグルをして玉ねぎを刻み始めました。自分たちの思惑が思い通りになったことがうれしくて「目が痛くない!」と大騒ぎ。子どもたちの自由な発想には驚かされました。
ゴーグルをした二人が二つの椅子の上に並んで立って、きゃあきゃあ言いながら玉ねぎを刻んでいた後ろ姿を思い出すと、今でも涙が出そうになるほど懐かしく楽しい気分になります。楽しい時間を一緒に過ごさせてくれてありがとう。
今では二人ともお料理上手な27歳と30歳になりました。
(エコチル京都UC/スタッフ H・I)
2016年8月1日配信