エコチル どすえ＠京都

スマホ・パソコンのない生活は考えられない時代になりました。  
古くは「テレビと子育て」、最近では「パソコン・ゲーム・スマホと子育て」について、小児科医のあいだではいろいろな意見があります。「長時間画面を見ていることで言葉や社会性の育ちが悪くなる」など、害を心配する声の方が大きいです。日本小児科医会や米国の小児科学会は、「2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。」と言っています。最近では、青少年のゲーム依存が問題になっていますが、ゲームをやり始めた年齢が低い方が依存になりやすいというデータがあります。  
iPadやiPhoneを産み出したスティーブ・ジョブズは「子どもたちにはテクノロジーの使用を制限すべきだ。うちの子どもにはまだiPadを与えていない。」と話していたそうです。ジョブスは家庭では会話を大事にし、iPad・iPhoneは大人が使うものだと考えていたのですね。   可能であれば、乳幼児は「画面」ではなく、「生身の人間」と共に、五感をフルに使って、手足をいっぱい動かして遊んで大きくなって欲しいと思います。それが母親一人のがんばりではなくて、子育てを大切にする社会の中で実現すると良いですね。  
（エコチル京都UC・小児科医／宮嶋 智子）