ビタミンDについてお話します。
ビタミンDは腸からカルシウムを吸収するときに必要なビタミンです。不足すると、カルシウムの吸収が低下して骨への沈着が減少します。そのため骨が軟らかくなって、ひどくなると体重を支える下肢の骨や背骨が曲がったり、変形したり、骨の成長が妨げられたりします。これを「くる病」と言います。
くる病なんて昔の病気で、今はもうないでしょ、と思うかもしれませんが、実はリバイバルで増えているのです。その原因の1つは、母乳の中にビタミンDが少ないことです。母乳が赤ちゃんにとって1番良い栄養源であることは間違いありませんが、「完璧」というわけではありません。足りないものを知って、上手に使うのが賢いやり方です。
欧米では、日本よりビタミンDが不足する危険性が高いので、母乳栄養だけの赤ちゃんには早期からビタミンDを補充するように勧告されています。
では、ここでクイズです。
Q:なぜ欧米では日本よりビタミンDが不足する危険性が高いのでしょうか?
A:①日本より地理的に緯度が高いから
②白色人種で肌が白いから
③それ以外の理由
正解はビタミンDの話 その2でお知らせします。お楽しみに。
(エコチル京都UC/呉 東進)
20140623配信