前回のクイズの答えです。
Q:なぜ欧米では日本よりビタミンDが不足する危険性が高いのでしょうか?
A:①日本より地理的に緯度が高いから、が正解です。 緯度が高いと冬の日照時間が少なくなります。ビタミンDは紫外線を浴びて皮膚で合成されるので、冬場にビタミンDが不足しがちになるのです。欧米ほどではないかもしれませんが、日本でも冬にはビタミンDが不足気味になるという傾向がみられます。 このごろ、東北地方で「くる病」の子どもが増えているという報告があります。なぜだかわかりますか?福島の原発事故の影響による放射線の被曝を恐れて、外で遊ばせないからではないか、と言われています。
日本には「ひなたぼっこ」という素晴らしい言葉があります。適度な「ひなたぼっこ」は、特に冬の時期には必要なのです。その際、日焼け止めを塗らないようにしてください。近年の美白ブームで、子どもにも紫外線カット率の高いクリームをびっしりぬっている方もいるようですが、それでは皮膚でのビタミンDの合成は期待できませんので、ご注意ください。
(エコチル京都UC/呉 東進)
20140630配信