新年度がスタートしましたね。この春から集団生活を始めたお子さんがおられるご家庭も多いと思います。
この時期、外来をしていると必ずと言っていいほど「血液型を調べてください」と言って来院される方がおられます。
ただ単に知りたいから、提出書類に記載しなければならないから、など理由は様々です。
実は、日本では自分の血液型を知っているのは当たり前ですが、外国では殆どの人は自分の血液型を知りません。
「でも緊急に輸血が必要になるかもしれないから知っておいた方がいいんじゃない?」と思われる方もおられるかもしれませんが、医療現場で輸血が必要になっても、患者さんの申告を鵜呑みにして輸血を行うことは絶対にありません。輸血を行う場合,採血して血液型を確認するだけでなく、使用する血液との適合性も調べます。ですから、輸血のために血液型を知っている必要は全く有りません。
それに、血液型を知るためだけの検査には保険が効きません。自費診療になりますのでご注意を。
詳細調査にご協力頂いている方々には、この場をお借りして御礼申し上げます。
この調査には血液検査が含まれていますが、血液型は調べられませんので、予めご了承ください。
(エコチル京都UC・小児科医/八角 玲子)
20150427配信