日差しが強くなり、昆虫の活動が活発になる季節がやってきました。ホタルやトンボに出会うだけでなく、時には蜂や蚊、ダニなどに刺されることもあるでしょう。そういう時は、最近アメリカ皮膚科学会から出された一般向けの対応指針が大変参考になります。
これは子どもにも大人にも当てはまります。
『虫に刺されてもたいていは無害で、かゆみ止めやステロイド軟膏で安全に家庭で対応できます。
ただ、次のような場合は、虫の毒へのアレルギーや虫が媒介する病気の心配があるので、受診が勧められます。
一度に大量の虫に刺された場合は特に注意が必要です。①呼吸困難、②喉の閉塞感、③唇や舌や顔が腫れる、④胸痛、⑤数分以上続く動悸、⑥めまい、⑦嘔吐、⑧頭痛、⑨ダニに咬まれた後に発症するドーナツ状あるいは点状の赤い発疹、⑩赤色や黒色の発疹を伴う発熱』。
この指針を参考にして、元気に夏を過ごしてください。
(エコチル京都UC・小児科医/呉 東進)
20150622配信