京都では夏休みも終わりに差し掛かったころ、各町内で地蔵盆が行われます。 地蔵盆の発祥地は京都だそうです。京都では、各町内にお地蔵さんがいらっしゃり、子どもを守ってくださっています。そのお地蔵さんに感謝するため、お地蔵さんを町会所にお呼びしてお経をあげ、子どもたちはおやつをもらったりゲームをして遊ぶイベントが地蔵盆です。
主賓のお地蔵さん、ちょっと照れくさそう。
数珠回し。輪になって僧侶の読経に合わせ直径2~3メートルの数珠を回します。
したがって、京都で育った者なら、地蔵盆の思い出は少なからずあります。 私も、ほおずきの鳴らし方を、年少者に張り切って教えていたことや、夜ののど自慢大会で歌ったことなど、いまだにその一つひとつのシーンを、鮮明に思い出すことができます。 最近は、子どもが少なくなったのと、おけいこ事などで、集まりが悪いからと、縮小される町内もあるようですが、震災後、人との絆や地域のコミュニティー力の大切さが再確認されたこともあり、わが町内では、地蔵盆をそういう力を高める良い機会にしようと、「大人も子供も集まれ!」 と、呼びかけて行ったところ、なんと100人以上の老若男女が道路にまであふれ、触れ合う機会となりました。 その中でとてもうれしかったのは、親ばかぶり(ばばバカ・じじバカも含む)が、たくさん見られたことでした。 「こんなかわいい子が生まれたんです。」「かわいいねぇ。」 「うちの娘の子どもなんです。」「いい子やねぇ。」 「もうこんなことが出来るようになっているの。」「元気やねぇ。」という風に。 いいですねぇ。幸せですねぇ。親ばか万歳!!!親ばかこそ、子育ての基本だと思うんですよね。 そして、子供たちはというと、普段とは違った顔ぶれの中でも、周りの温かい声掛けによって、安心してご機嫌で、とても生き生きと元気な姿を見せてくれていましたよ。
スーパーボールすくい。賑わっています。
日ごろは、「どうか元気な赤ちゃんを産んでくださいね!」「どの赤ちゃんもすくすく育って下さいよ!」と祈る思いで、妊婦さんにエコチル調査の説明をさせていただいていますが、子どもはみんなの宝、みんなで声をかけ応援して育てていきたいもの、と地蔵盆を通して、改めて感じた一日でした。
(YK 20120830)