10月のよく晴れた休日、私は大文字の送り火で知られる如意が岳(大文字山)に登りました。大学生の頃は北アルプス登山などで鍛えた健脚ですので、「クライム エブリ マウンテン♪(from サウンド オブ ミュージック)」と鼻歌まじりで「大の字」の中心にある火床をめざしました・・というのは真っ赤なウソで、息も絶えだえ、足はがくがく、火床直前の100段くらいの階段を見たときは、「ここでお弁当食べて帰ろうかな」と思いました。
しかし、それもみっともないのであえぎながら火床までたどり着くと、そこは大パノラマ、京都の町だけでなく、難波に建設中の日本一ののっぽビルまで見渡せて、疲れがふっとびました。
火床にいたボランティアのおっちゃんによれば、大文字山は保育園の遠足コースだそうで(がっくり)、銀閣寺の参道からのんびり登って45分くらいです。
下りは「実り多き明日を思い描きながら by 五木寛之『下山の思想』」、足どりも軽やかでした。
これからの季節、錦に染め上げられた山々が迎えてくれるでしょう。
靴はトレッキングシューズか足首まであるスニーカーで、リュックにお弁当とお茶を詰めて、爽快な天空の散歩にお出かけください。
(KS 20121109)
「大」の字の中心にある火床。8月16日の送り火では、保存会の人たちが護摩木やマキを担いで登るそうで、ありがたみがわかります。
火床から見た京都の町。