去る2月10日、東京お台場にある日本科学未来館で第7回エコチル調査シンポジウムが開催されました。京都ユニットセンターからは平林、松岡、森田の3人が参加してきましたので、当日の様子を少しですがご紹介します。
会場のホールには、エコチル調査全体や各ユニットセンターの取り組みを紹介するポスターが掲示され、賑わっていました。来場者の方々が熱心にご覧になっていた他、ユニットセンターのスタッフ同士での情報交換も活発に行われていました。
シンポジウムは2部構成となっており、第1部はまずエコチル調査コアセンター長の川本俊弘先生の基調講演から始まりました。エコチル調査の最新の動向や今後の研究計画がわかりやすく説明されていました。調査から得られたデータに基づく分析が進んでおり、今後どんどん論文として発表されていくそうです!
続いては、大阪のりんくう総合医療センターの荻田和秀先生による特別講演でした。産婦人科医の荻田先生は、人気ドラマ『コウノドリ』のモデルとしてもお馴染みですね。実際の現場での写真やエピソード、そして大阪の統計資料をもとに、リアリティ満載のお話しを聞くことができました。終始ジョークやユーモアも交えて話してくださったので、堅苦しい雰囲気もなく皆さん楽しまれていました。
後半の第2部は、さらにゲストとして蛯原英里さんを迎えてのパネルディスカッションでした。蛯原さんは元看護師で、新生児特定集中治療室(NICU)での勤務経験もお持ちです。現在は3歳の女の子の子育て真っ最中ということで、医療従事者としての、そしてお母さんとしての双方の視点から、日々の生活についてお話になっていました。特に、母親の産後うつに対するケアの必要性が深く議論されていました。
エコチル調査で得られた成果が今後、未来のより良い子育て環境の整備に繋がっていくことが本当に期待されますね。
20180305
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環境省のホームページにも掲載されていますので、ぜひこちらもご覧ください。
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/results/event.html
20180315