先日、男性の子育て観について尋ねるインタビューに同席する機会がありました。数人の男性へのグループ・インタビューで、そのうち3名が0歳から7歳までのお子さんをもつ現役パパさんでした。どの方もお仕事で多忙な中、奥さんのサポートや子育てに頑張っておられました。
わが子が生まれる前までは、もともと子どもが好きだった人、正直苦手だった人、好きとも嫌いとも何とも思ったことがなかった人、と三人三様だったお父さんたち。でも生まれてきたわが子は「こんなにもかわいいものなのか」と一様に愛おしさを表現してくれました。
印象的だったのは、お父さんはお父さんのやり方で子どものことを真剣に考えているのだな、ということ。お母さんは子どもと過ごす時間が長い分、目の前の子どもを守り、一日一日を無事に過ごすことに精一杯になってしまうことも多いかと思いますが、お父さんは社会との接点が多いためか、「わが子が大人になる頃にはどんな社会になっているか」「その社会で幸せに生きていくにはどうしたらいいか」「そのために今、自分は何をしてあげられるか」といったことを語ってくれました。
お父さんに限らず、子育てを支えてくれる周囲の人々は、子育て主体者である私たちとは違った視線でわが子を見守ってくれていて、そのことに実はとても助けられているのかも、と気づかされた機会でした。
(エコチル京都UC・特定助教/平林 今日子)
20180618配信