最近暖かくなってきましたね。
春先になると「花粉症って子どもでもなるのですか?」と質問されることがあります。
答えはイエスで、年々その発症率は高まっています。症状としては感冒に似ているのでなかなか判断が難しいのですが、毎年この時期になると、熱もないのにくしゃみや鼻水・鼻づまりが続いたり、眼のかゆみ・充血を伴う等の症状があれば花粉症を疑ってもいいかもしれません。特に親のどちらかにでも花粉症があれば、発症率は高くなります。症状は少し大人と違いくしゃみよりも鼻づまりが主体になりやすく、鼻水も少し粘っこいなどと言われています。これらは鼻孔が狭いことが原因と考えられていますが、これらの症状を放置しておくと日常生活にも支障がでてきますので要注意です。花粉症の治療は基本的に大人と同じですが、最近子どもでも使用できる薬剤が増えていますので、いろいろと試されてみるといいかと思います。
薬の長期使用に懸念を感じられる親御さんもいらっしゃるかも知れませんが、症状が強く出てからでは余計に使用期間が長くなり量も増えますので、早めの治療開始をお薦めします。特に就学時前の子どもは見逃されがちなので、注意してみてあげてください。
(エコチル京都UC・小児科医/八角 玲子)
20190318配信