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メルマガ 子育て情報「扁桃腺の話」

 こんにちは。早いもので皆様のお子様も幼稚園~小学2年生と大きくなり、あまり熱も出さなくなったのではないでしょうか。人の体は年齢とともに段々と大きくなるのが普通ですが、臓器ごとにみると不思議な成長パターンをとるものもあります。例えば、扁桃(腺)は子どもの頃にどんどん大きくなり、10歳くらいで成人の2倍近くになってピークを迎えます。その後はむしろ縮小して大人の大きさに戻っていくのです。子どもの時期は扁桃が大きいので、そこに細菌が感染して扁桃(腺)炎になることがよくあります。何度も扁桃炎にかかると、耳鼻科の先生から扁桃を手術で摘出することを勧められることもあるかと思います。

 今年の2月にアメリカ耳鼻咽喉科・頭頚部外科学会から扁桃摘出術ガイドラインの改定版が発表されました。そのガイドラインでは、①過去1年間に7回以上、②過去2年間に年間5回以上、③過去3年間に年間3回以上の扁桃炎を繰り返す場合に扁桃摘出術を勧める、それ未満では経過観察を勧めるとなっています。また、各回の扁桃炎では、のどの痛みのほかに、①38.3度以上の発熱、②頸部リンパ節の腫れ、③扁桃に膿などが付いている、④検査で溶連菌が陽性、の1つ以上を伴うことと記載されています。一部例外規定もありますので、扁桃炎を繰り返す場合にはこれを参考にして担当医とよくご相談ください。

(エコチル京都UC・小児科医/呉 東進)

20190522配信