夏がくると、ぜんそく児のお母さんから「水泳はぜんそくにいい?」の質問をよく受けます。
さて、水泳はぜんそくに良いでしょうか?
実は、「良い」という研究結果も「悪い」という研究結果も両方あるのです。「良い」結果となった例では、水泳は運動能力や肺機能を改善したとしています。「悪い」結果となった例では、吸入アレルゲン(ダニ等)に対しアレルギーがある児が屋内プールでの水泳に参加すると喘息のリスクが上昇したとしています。
このように相反する結果が出てくると困ってしまうのですが、いろいろな可能性が考えられます。プール環境(屋内/外や塩素濃度など)やその他の環境によって影響が違う可能性、体質やぜんそくのタイプによって影響が違う可能性などです。
エコチル調査では、どのような結果が出てくるでしょうか。
皆様には様々な質問にご回答いただいています。様々な因子を考慮して解析することで、将来「こういう場合のぜんそくには水泳は良い」「塩素濃度の低いプールであればぜんそくに良い」など、わかってくるかもしれません。何かわかりましたら、真っ先に皆様にお知らせしますね。
どの子も楽しい夏を過ごされますように・・
(エコチル京都UC・内科医/金谷久美子)
20190724更新