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メルマガ ほっとひと息「小児科病棟で」

 昔、一歳半だったうちの長男は高熱が下がらず検査入院をしたことがあります。当時アメリカ在住だった私たち。長男と二人不安な一夜を異国の病室で過ごしました。

 翌朝、検温にきた看護師さんは真っ赤な水玉のミニスカート、頭に大きなリボンといういで立ちでした。いくら小児科でも病院だよ~と思ったものの、神妙にしていた私たちでした。ところが次にやってきたドクターは髪を三つ編みにして両耳の脇で大きくピンと跳ね上げ、頬にはわざとらしいそばかす・・・この病院は変人の集まりか・・?

 と、ふと気づきました。ミニーちゃんとピッピだ!!その日は10月31日ハロウィンだったのです。🎃

 囚人姿の看護師さんがニコニコしながら「どんな仮装をする?」と聞いてきます。「ん?誰の?まさか熱の下がらないうちの息子?」私は聞き間違えているのかもしれないと疑いつつ、仮装はともかく息子が車好きな事だけ伝えました。けれど、彼女は「さあ、パレードするよ~!レッツゴー!」と、紙製の大きな車と制帽を手に戻ってきたのです。うるんだ目元でぐったりしていた息子でしたが、嬉しくなってしまい私の制止も聞かず車をぶら下げて帽子をかぶり喜んでいます。そして小児科病棟を「ティッカリー?」とたどたどしく唱えながら他の入院中の子どもたちと一緒に歩き回ったのでした。

 あぁ、カルチャーショック。逞しい子どもたちよ!Happy Halloween! 👻

(京都UC スタッフ Y.K)