10月になるとそろそろ気になるのがインフルエンザ予防接種ですね。インフルエンザワクチンを毎年お子さんにもご自身にも接種していますか。
お母さんたちから「ワクチンを打ったのにインフルエンザに罹った。予防注射は本当に効くの?」と聞かれることがよくあります。
効くかどうかについては、「コクラン」という多数の論文を比較してより信頼できる医学情報を提供する機関によって、「効く」事が明らかにされています。完全にインフルエンザに罹るのを防ぐことは出来ませんが、ワクチン接種は、罹患率を下げ症状を軽くします。例えば雨(インフルエンザ流行)の中、傘をさす(ワクチンを接種する)ことで濡れずに済むし、濡れたとしても軽く済むと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
さらに私たちがワクチンを打つことで、助けられる命があります。それは6か月未満の赤ちゃんです。乳幼児の予防接種推奨は6か月からなので、それ以下の赤ちゃんは接種ができません。しかしインフルエンザに罹ると重症化して命の危険があります。周りの赤ちゃんにインフルエンザをうつさないためにも、みんなでワクチンを接種して守ってあげましょう。
もっと詳しく知りたい方へ
インフルエンザ最新情報UPDATE【2018-19年シーズン版】ほむほむ@アレルギー専門医|note
https://note.mu/ped_allergy/n/n5568c70b39f0
(京都大学大学院医学研究科健康情報学・看護師/萬代真理恵)
20191023更新