「ジャムある?こびと捕まえに行くで!」小学校から帰宅するなり長男が大声で叫んでいます。手には「こびと図鑑」の絵本が。ご丁寧に捕獲方法まで書いてあります。興奮して横から絵本を覗き込む次男。
そのころ息子たちは、アカハライモリやモリアオガエルといった、これまで図鑑の中でしか見たことがなかった生きものの捕獲に次々と成功していました。長男は根気よく追い詰め、次男は無心でサラッと捕まえるタイプ。「こびと」だって、捕まえ方さえ解ればいける!そう思ったのでしょう。下校時に、こびとが住んでいそうなイイ感じの草むらのリサーチまで済ませて私を誘ったようなのです。夕方というのは、どの家庭もそれなりに家事があるわけで…これから出かけるのは面倒だなと思い、言い訳を探し始めた私の頭に、ふと子どもの頃の記憶が蘇りました。
「恐竜」は大昔に生きていた動物だけど、「怪獣」はウソの生きものらしい‥‥という事実を知ったときの衝撃!「アタシはどっちも図鑑でしか見たことないねんけど。ホンマにいるかどうかって、どうやって見分けるん?」ウルトラマンをひたすら見て育った私。謎は深まり、怒りさえ覚えたものです。
ああ、親子だな。長男に妙にリンクした私はジャムのビンとカゴを持って草むらへ出かけました。長男は2年生、次男は年中児、ちょうどエコチルキッズの皆さんと同じ年頃の出来事でした。
(エコチル京都UC/スタッフ M.K)
20191113更新