エコチル どすえ＠京都

新型コロナウイルスの感染拡大により、全国に緊急事態宣言が出されました。皆さん、お子さんとともに、たいへん不安な日々をお過ごしのことと心配しています。我々医療関係者も経験したことのない日々を送っております。

世の中が混乱して、何が正しいことか分からない今、大切なことは「思いやり」ではないかと思います。

医療従事者としてお願いしたいことは、人にうつさない心配りです。無症状や軽症の感染者が多いといわれるこの感染症の場合、知らぬ間に自分も感染しているかもしれません。

人混みに出ない、マスクをする、しっかり手を洗う、全て自分を守ると同時に感染を広げない配慮です。

必要以上の日用品や食料品を買い占めないのも大切です。品切れできっと困っている人がいます。人より得をすることより、みんなが人を思いやることにより、世の中全体が良い方向へ向かうでしょう。

約30年前、学生時代インドへ旅行した時のことですが、ワクチン打って、消毒をして万全の体勢で臨みましたが、赤痢に感染しました。感染症に独り勝ちはありません。環境を整え、みんなで防ぐものなのです。

すでに感染されて治療されている方、濃厚接触者として不安な日々を送られている方、お仕事が大変な方、この場を借りてお見舞い申し上げます。皆さまに早く普段の日常生活が訪れますよう心よりお祈りいたします。

（同志社大学赤ちゃん学研究センター・小児科医／渡部 基信）

20200424更新