皆さま、いかがお過ごしでしょうか。医療従事者の方々、生活を支える仕事をされている方々、毎日お子さんと頑張っている保護者さま、本当にありがとうございます。
さて、暑くなると蒸れて不快になるマスク、悩みどころです。マスクの効果は、他人からの感染を防ぐより自分が感染源にならないようにするためです。また、世界の新型コロナウィルス小児感染症から以下のことがわかってきました。
1.子供の感染は少なく、感染しても殆どが同居する家族から
2.子供の重症例は極めて少ない
3.学校や幼稚園、保育園などでのクラスター(集団)発生は少ない
今のところ、子供の新型コロナウィルス感染症は心配が少ないと言われています。
子供については暑い中マスクをしても不用意に触ることも多いでしょう。むしろこまめに手を洗うことの方が大事です。
特に2歳未満のお子さんは、マスクによって呼吸や心臓に負担がかかる、嘔吐や顔色の変化に気づくのが遅れる、熱中症のリスクがある、など命に係わる危険があります。
日本小児科医会や米国疾病予防管理センターCDCは2歳未満の子供のマスク使用は不要、むしろ危険としています。
参考資料
・国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/news/7694db7aa33fdeabc9134d7008618950a9a9181d.pdf
・日本小児科医会
https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimimann_20200525.pdf
・CDC “Should children wear masks?”
cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/faq.html#COVID-19-and-Children
京都大学医学研究科健康情報学研究員 萬代真理恵
2020年6月19日更新