つい最近、ユニセフが子どもの幸福度に関する調査の結果を発表しました。調査はコロナ前の実施です。
調査した41か国中、日本がダントツで「世界一」を誇れる結果がありました。それは5歳から19歳までの「肥満や、肥満傾向の児の少なさ」です(2016年の調査時点)。日本の子どもの食生活は、ご家庭や学校のたゆみない努力のお陰で質が高いと言えます。また、概して適切な運動もしているという結果でもあります。
コロナ禍で、私たちの生活は一気に変化しました。特にお子さんのいるご家庭では、家族が皆、家で過ごす時間が増え、夏休みなどの過ごし方も、いろいろと対応せざるを得ない状況だったと思います。
そんな中、お子さんと向き合う時間が増えて、改めて今まで気付かなかったような問題や悩みがでてきたかもしれません。
でも子どもの食生活や健康を大切に考える日本のお父さん、お母さんなら、困難な状況で得た気づきも、ご自身の子育てに大切なことと捉えてくださるに違いないと思います。
子どもも大人もストレスを抱える状況が続いていますが、日常の小さな気付きや楽しみを見つけて、「コロナとの共生」の中、健やかに、皆で助け合える日々が送れたらと願っています。
参考資料:レポートカード16-子どもたちに影響する世界:先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か、ユニセフ、2020年9月
(同志社大学赤ちゃん学研究センター・保健師/藤井まい)
2020年9月18日更新