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エコチル調査参加者のみなさまへ~中山センター長からのメッセージ

エコチル調査に参加されている皆さまへ:新型コロナウイルス感染症に向き合って

 

新型コロナウイルスが世界的に広がり、皆さんも、生活のいろいろな制限の中で過ごされていることと思います。この時代に生きている私たちすべてが、思いもよらなかった出来事を一緒に経験しています。今は、それぞれの立場で、できること、すべきことをして、何とかこらえて、この困難を乗り越えていきましょう。

ご存知のことも多いと思いますが、以下、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(令和2年4月16日)の内容をいくつか抜粋してご紹介します。

 

・「密閉空間(換気の悪い密閉空間)」「密集場所(多くの人が密集)」「密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声)」の「三つの密(三密)」のある場では、感染を拡大させるリスクが高い。

・感染の拡大地域でも、ライブハウス、スポーツジム、医療機関、繁華街の接待を伴う飲食店等におけるクラスターでの感染拡大が中心で、広く市中で感染が拡大している状況ではない。

・無症状の人からの感染もあり得るが、人との距離をとること(Social distancing: 社会的距離)で、大幅に感染リスクを減らせる。

・個人でできる対策として、手洗い、咳エチケット等の基本的な感染対策の徹底、不要不急の外出、「三密」や夜の街を極力避ける。

・人混みや近距離での会話、多人数が集まり室内で大声を出すことや歌うこと、呼気が激しくなるような運動も避ける。

・飲食店等でも「三密」や、家族以外の多人数での会食を避ける。

・職場では、手洗い、咳エチケット、事業場の換気励行、発熱等の症状が見られる従業員の出勤自粛、テレビ会議の活用等を進める。

 

 以上から、今できることは、「三密」「不要不急の外出」を避け、「手洗い・咳エチケット」を徹底し、「人との距離をとる」であることを、改めてお伝えしたいと思います。

 

現在、LINEを通して医学生の意識調査(2千人以上が参加してくれています)を行っており、そこで「今回のパンデミックを経て、総合的にみて世の中は良くなっていくと思いますか︖」と尋ねました。・・・どのような結果だったと思われるでしょうか?

 

参加者の50%が「どちらかという悪くなる」、25%が「どちらとも言えない」と答えたの対して、残りの25%からは「どちらかというと良くなる」という回答があったのです。

 

見通しの難しい今の状況は、ふつうは「良くない」ものと感じられそうですが、このような状況でも、それを前向きに捉え、希望を持っている学生さんたちも少なくないことが分かり、とても嬉しく、心強く感じました。そのような気持ちをつなぎ、「コロナ」の困難に向き合う中から、新しい大切な何かを創り出していけるのではないかと思っています。   

 

(2020年4月20日 エコチル調査京都ユニットセンターセンター長 中山健夫 記)