各地で新型コロナウイルス感染拡大による2度目の緊急事態宣言が出ましたが、みなさま、いかがお過ごしですか?
様々ご不安な中、お子さんが心身ともに元気に過ごせるよう心配りされている保護者の皆さまの姿が目に浮かびます。エコチル京都UCでも、調査に大きな影響が出ないよう、スタッフ一同奮闘しております。
毎日の小さなストレスの連続で、頑丈にできているはずの私も、心が疲れることがあります。あ~しんどいかも…と思った時、ふと頭をよぎるのが、娘が幼い頃に入院した時の記憶です。我が子が苦しそうにしているのを、代わってやりたいと思いながら何もできず、ただ見守っていた悲しい思い出…のはずだったのですが、今はその記憶が、現状をただ生きのびる(消極的な)勇気をくれます。「あの時に比べたら…」「生きてさえいれば」。
「母、強し」と言われますが、親になって子どもを守るためにする経験は、親自身も確かに強くしてくれる。
今、大変な状況の方もいらっしゃるかもしれません。どうか、楽観的に…何もできない時は何もせず、時が過ぎるのを待つのも手かもしれません。そんな経験も「あの時に比べたら」と、いつか自分を励ましてくれる記憶になるかもしれません。
みなさまの2度目のステイホーム、なにかしら楽しい思い出になりますよう祈っています。
(エコチル京都UC・内科医/金谷久美子)
2021年1月22日更新