エコチル どすえ＠京都

突然の休校で子どもたちの日常が制限されたのは、ちょうど一年前の３月のことでした。今年は、東日本大震災から10年という節目の年でもあります。コロナ禍での不自由さを思うにつけ、震災後の避難生活や復興への道のりがいかに大変なものであったか、想像を絶する10年であったに違いなく、今もその途上にあることを忘れてはいけないと思います。

コロナ禍で、以前から存在した「格差」の問題が浮き彫りになったと言われています。雇用からジェンダーに至るまで、社会が見て見ぬふりをしてきた問題が顕在化しているといえます。感染症対策に総力をあげることはもちろんですが、こうした問題にも目を向ける必要があります。子どもたちの笑顔が等しく守られる社会へ、今が変われるチャンスなのかもしれません。

大学や研究者も、それぞれの専門を生かし、様々な発信をしています。オンライン講義などの形で、一般の方が視聴できるものもあります。自宅にいながら参加できるので、子育て世代の私たちにも手が届きやすくなりました。

　先月行われたエコチル調査シンポジウムも、今年はオンライン開催となり、現在もYouTubeで視聴することができます。

https://www.youtube.com/watch?v=uVJ7uGE9xKE

震災の少し前に始まったエコチル調査も、皆さまのおかげで10周年を迎えることができました。この場を借りて心より感謝申し上げます。

（エコチル京都UC・特定助教／平林　今日子）

2021年2021年3月19日更新