息子が幼稚園に通っていた頃、「エンダってだれ?」と、神妙な面持ちで私に聞いてきました。
当時、幼稚園ではお手紙のやり取りが流行っていました。お手紙と言っても、解読の難しい文字で何かの暗号かのようなものです。時にはカバンの中から、時には制服のポッケの中から、いろんなところから出てきたものです。
「~~くんへ、○○より」という暗号のやり取りは、言うなれば当時流行りのコミュニケーションツールだったのだと思います。
さて、「エンダ」とは・・・息子が指差したのは、幼稚園からのお便りを入れていたファイル。そこには、「え ん だ よ り」の文字が!
私が「エンダより」、つまりエンダさんからのお手紙を大事に保管していると思ったようでした。
当時の息子にとって、お手紙は超最新カルチャーのようなもの。お手紙の最後には「○○より」と記すという習わしも、○○は差出人の名前ということも覚えたてのことなので敏感になっていたのでしょう。
私は、「えんだより」が、エンダさんからの手紙ではなく、幼稚園からのお手紙であること等々を説明しました。
「お手紙にもいろいろ種類があるんだね。」と納得した様子の息子。本人にとっては真剣だったのでしょうが、微笑ましい思い出です。
そんな息子も今は海外留学中です。違う場所で新しいカルチャーや勘違いや(笑)、きっと悪戦苦闘して頑張っていることと思います。
(エコチル京都UC・スタッフ R.F.)
20201106更新