梅雨入り後しばらくは雨が少ない日々でしたが、6月中旬からようやく梅雨らしくなってきましたね。通勤途中にカラフルな紫陽花を愛でるのが楽しみな毎日です。
さて先日、日本小児科学会の委員会から「子どもならびに子どもに接する成人へのワクチン接種に対する考え方」が示されましたのでご紹介します。
1.子どもに関わる業務従事者等(大人)へのワクチン接種が重要
子どもへの感染源の多くは周りにいる大人であるため、子どもを感染から守るためには周囲の大人が免疫を獲得することが大事です。
2.子どもへのワクチン接種について
国外では、重篤な基礎疾患のある子どもの新型コロナウイルス感染例において重症化の報告があり、国内でも同様のことが危惧されるため、ワクチン接種によりそれを防ぐことが期待できます。
ただし、副反応は若年者に頻度が高いことが示されており、主治医と事前によく相談することが大事です。
また、12歳以上の健康な子どもへのワクチン接種については、感染拡大予防等のメリットと副反応等のデメリットを本人及び養育者が十分に理解して考えることが望ましく、非接種者への配慮も大切です。
新しいワクチンにご不安をお持ちの方も多いかと思います。よろしければ学会のリンク先もご参考になさってくださいね。
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374
(エコチル京都UC ・小児科医/丹羽 房子)
2021年6月25日更新