HOME   TOPICS 全体

メルマガ・子育て情報「若者のワクチン接種と心筋炎」

こんにちは。寒くなりましたがお元気ですか?
皆さまにお届けするのに、どんな情報が役にたつかな・・毎回悩んでおります。内科医の金谷です。
ちょうど先ほど、コロナワクチンの「心筋炎」について不安の声を聞きました。エコチルキッズの年齢に近い若年者での話ですので、今日は「心筋炎」について情報提供させていただきます。

 

心筋炎は、心臓の筋肉に炎症が起こり、心臓のポンプ機能が低下したり不整脈を生じたりする病気です。典型的な症状は、胸の痛みや息切れ、動悸などになります。多くは一過性で、数週間で治癒します。

 

この「心筋炎」ですが、コロナワクチン接種後に、稀に発症が報告されて話題になりました。若年男性に比較的多いとされていますが、それでも10万人に数名程度です。また万が一ワクチン後に心筋炎を発症しても、ほとんどが軽症で経過したことが報告されています。一方で新型コロナに罹ると、それより高い頻度で心筋炎がみられています(10万人に80人程度)。
ですので、医学的に見て、心筋炎の予防の点からもワクチンは有効と考えられます。

 

参照:厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0079.html

 

早く、みなが安心して日常生活を送れるようになりますように・・

 

(エコチル京都UC・内科医/金谷久美子)

 

2021年12月24日更新