エコチル どすえ＠京都

　突然ですが、最近ご自身のおっぱい（乳房）について、こんな体験はなかったですか？
・こんなところに “しこり”（腫瘤）があったかな？
・なんか最近、ちくび（乳頭）付近の下着が血液で汚れている気がする！
・ちくび（乳頭）や乳輪のあたりに “ただれ”（びらん）ができている！
・そう言えば、以前から一か所が凹んでいたり、くぼみがあったかな？
・なんか片方のおっぱい（乳房）がチクチク痛い気がするな？

　これらは、できるだけご自身で気をつけていただきたい乳房の変化です。必ずしも上記が乳がんの初期症状とは限りませんが、場合によっては、乳がんの早期の症状の可能性があります。

　なるべく早く、乳がんの自覚症状に気づいて医師に相談すると、適切な治療を早い段階で行う事が可能になり、乳がんの進行を止めることができます。さらに、乳がんが治る可能性も高くなります。また、小さい乳がんであれば治療方法も軽くなり、身体と費用の負担が随分と少なくなります。

　ですので、ぜひこの機会に、ご自身のおっぱい（乳房）を意識してみてください。このような「乳房を意識する生活習慣」のことを『ブレスト・アウェアネス』と呼びます。詳しくは下記のHPにイラスト・写真や詳細な解説がありますので、ぜひ一度ごらんください。
https://brestcs.org/information/self/

（京都大学大学院医学研究科　社会健康医学系専攻・産婦人医／後藤禎人）

2022年11月25日更新