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メルマガ・子育て情報「兎と孤独」

今年の干支は兎(ウサギ)です。兎は寂しいと死んじゃうとよく聞きます。うさ耳可愛い!キュン。確かに小さなその姿は一人ぼっちにしたら死ぬかも。納得です。では本当のところはどうなのでしょうか。

 

結論から言うと根拠はなく、兎が寂しくて死ぬというのは都市伝説のようです。諸説ありますが、90年代に大流行したドラマの中でのセリフに「うさぎって寂しいと死んじゃうんだから」とありここから誤解が広まったといわれています。

 

ところで、寂しい時つまり孤独を感じるのはどんな時だと思いますか。哲学者の三木清は「孤独というのは独居のことではない。独居は孤独の一つの条件に過ぎず、しかもその外的な条件である。(中略)孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の『間』にあるのである。」と言い、研究者は「個人の社会的関係のネットワークに量的であれ、質的であれ重大な欠損が生じたときに生起する不快な経験」と定義しています。

 

この三年私達は人の繋がりを断ち大小はあれど孤独を感じてきた中で、行動制限のないお正月、やっと親しい人に会えたという方も多いのではないでしょうか。

 

皆様の幸せな一年を願っています。

 

引用文献
三木清. 人生論ノート, 東京, 新潮社, 1954.
L.A.ペプロー, D.パールマン 編. 孤独感の心理学 (加藤義明監訳), 誠信書房, 1988.

 

(京都大学大学院医学研究科 健康情報学・研究員/萬代 真理恵)

 

2023年1月27日更新