令和5年度の始めにあたり、エコチル調査にご参加・ご協力いただいている子どもたち、ご家族の皆さま、ご支援いただいている多くの方々に、ご挨拶と感謝を申し上げます。
3年前に始まったコロナ禍で、私たちの社会の日常は大きな影響を受けました。その中で保護者の方々と共に、成長の一時期を過ごしてきた子どもたちは、本当にさまざまな経験をしてきたに違いありません。さらに成長した時、子どもたちはこの3年をどのように振り返っていくのでしょうか。10年後、20年後、大人になった「子どもたち」は、どんな風に、今の、この時のことを話してくれるでしょうか。
エコチル調査は環境省の「基本計画2010」に基づき2011年に始まりました。当初12歳までの予定でしたが、エコチル調査から生まれた多くの研究成果や参加者の方々との繋がりが高く評価され、13歳以降、子どもたちが18歳になるまで調査を続け、将来的には40歳程度までを見据えていこうという「基本計画2022」が決まりました。
…大きくなった子どもたちに、いつか、この時の思い出を聞くことができそうです。
子どもたちの中には何が残っていくのでしょう。
当初の予定より少し長くなりそうですが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(エコチル調査京都ユニットセンター長・京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授/中山 健夫)
2023年4月28日更新