私が長男を出産し、出口の見えないトンネルに入ったような気がしたのは26年前。トンネルの出口はちゃ~んとあり、3人の子ども達は親の手を離れました。
長男と次男が年子、その3歳下に長女。双方の実家は遠く、子育ての悩みは尽きない毎日でしたが、子育て仲間(今は「ママ友」と言うのですね)に支えられ、助けられ、今思い返してみると、楽しく、幸せな時でした。
幼い時の長男は引っ込み思案で、「石橋をたたいても渡らない」子でした。反対に次男は何でも積極的で、考える前に行動してしまう「石橋をたたく前に渡って川に落ちる」子でした。それを見て育った末っ子はいつも周りを良く見ていて、「石橋をたたきながら要領よく渡る」子になりました。三者三様とはよく言ったもの。同じ親から生まれ、同じ親が育てていても、性格も成長のスピードも違う我が子を見ながら、子どもは比べてはいけないと思ったものです。
「育児は育自」という言葉通り、子どもによって私自身が育てられ、今があるような気がしています。
先日、子育て仲間が久しぶりに集いました。幼なじみか学生時代の友人に会ったような感覚で、子どもや孫の話から親の介護の話まで、話は尽きず、夜は更けていきました。
(エコチル京都UC/スタッフ Y・H)
2016年11月7日配信