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エコチル調査「第9回エコチル調査シンポジウム」 ご報告

去る2月15日、第9回エコチル調査シンポジウムが開催されましたので、当日の様子を少しですがご紹介します。

 

 

 

会場には、調査をもとに発表された論文や各ユニットセンターの取り組みを紹介するポスターが掲示されました。

大勢の来場者さんが熱心に閲覧されており、京都から参加したスタッフたちも、大いに刺激を受けました。

 

 

 

シンポジウムは、まず特別講演として、内閣府食品安全委員会の佐藤洋先生が「エコチル調査の夜明け」と題して、エコチル調査が始まるに至った経緯について、その必要性や科学者としての思いを語ってくださいました。少しずつ成果も見え始めた昨今ですが、今後発展させていくべき指針についても示してくださいました。

 

次に、登壇されたのは国⽴研究開発法⼈国⽴環境研究所 環境リスク・健康研究センター エコチル調査コアセンター次⻑ 中⼭ 祥嗣 祥嗣先生です。

基調講演「エコチル調査の果実:調査の成果をどう社会に還元するか」では、

 

「世界は変えられる!」

 

という強い信念をお持ちの中山先生から熱いお話をうかがいました。

 

子どもたちを取り巻く環境を良い物に変えたい。変えなくてはいけないと、日々研究にいそしんでおられる先生方がたくさんいらっしゃるのですね。

心を打たれるとともに、自身の日常生活を振り返り、見直すきっかけにもなりました。

 

 

後半は、和田明日香さん(食育インストラクター)や大矢幸弘先生(エコチル調査メディカルサポートセンター長)などをまじえて「環境中の化学物質と私たち」をテーマにしたパネルディスカッションでした。

 

 

最近のひじきには鉄分含有量が少ない・・・、身の回りの化学物質の影響・・・などなど、先生方の発言に、

和田さんが母親として、どう考えればいいのか、色々質問を投げかけて下さいました。

私たちも、正確な情報をもとに落ち着いて考え行動することが大切だと再認識しました。

 

シンポジウムを通して、未来の社会に向けてエコチル調査が果たす役割の大きさを改めて感じました。

調査参加者のお一人お一人がその一端を担ってくださっていることに心から感謝しております。

 

 

 

 

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詳しい内容については環境省のホームページに掲載されていますので、ぜひこちらもご覧ください。

https://www.env.go.jp/chemi/ceh/researcher/cooperation.html

 

 

20200318更新