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「第6回エコチル調査シンポジウム」報告

 去る2月18日、第6回エコチル調査シンポジウムが東京の両国(江戸東京博物館)で開催されました。京都ユニットセンターからは、金谷、三ツ野、森田の3名が出席しました。当日の様子を、簡単ですがご紹介します。

 

 開演前にはロビーで、全国のユニットセンターの活動を紹介するポスター展示と、生活環境調査で使用している機材を紹介する場が設けられました。京都ユニットセンターのポスターも、たくさんの方々に見ていただくことができました。研究員の金谷と森田がポスターの横に立ち、来場者からの質問に答えたり、一緒に議論することができる形式でした。

 シンポジウムの本編は、環境省の担当者による開会宣言の後、まずはコアセンターの新田裕史センター長代行による講演からスタートしました。この講演では、エコチル調査の概要とともに、参加者の皆様のご家庭を訪問して行っている詳細調査で得られた最新の結果が紹介されました。ダイオキシンやホルムアルデヒドといった環境物質の測定結果をもとに,その学術的な意味についての解説がありました。今後さらに分析を行い、成果は研究論文として発表していく予定とのことでした。日本科学未来館の武田真梨子さんがファシリテーターとなり、とても分かりやすく親しみやすい講演でした。

 次はいよいよ、アンガールズの山根良顕さんをゲストにお迎えしての、メディカルサポートセンターの大矢特任部長との特別対談です。山根さんのご家族の写真をスクリーンに写しながら、日々の子育てを通して考えられていること、悩んでおられることが語られました。山根さんには「さすが芸能人!」というオーラがあり、会場を楽しく盛り上げてくださいました。お子さんのことはもちろん、奥さんとの育児方針の相談や家事分担のことなど、お父さんの視点からご家庭での様子を(赤裸々に)話してくださいました。

 休憩を挟んで最後は、甲信ユニットセンターの山縣然太朗センター長らによるパネルディスカッションです。ここでもエコチル調査で得られた最新の結果を土台に、環境学の研究者、アレルギーの専門家、エコチル調査に携わっているスタッフ、そして山根さんによる活発な意見交換が行われました。

 

 限られた短い時間でのシンポジウムでしたが、多くの方々がご来場しておられ、エコチル調査の動向について知っていただくことができたかと思います。今後とも引き続き、エコチル調査へのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

このシンポジウムの情報は、「環境省エコチル調査のホームページ」に掲載されていますので、どうぞご覧ください。

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http://www.env.go.jp/chemi/ceh/action/index.html

 

2017年4月12日